2014年5月14日水曜日

"Meet The Search Engines"@ SMX London でのJohn Mueller氏発言?

オフィスアワーでおなじみのむーさん(John Mueller氏)が、SMX Londonの"Meet The Search Engines"で語ったらしき内容のレポートがありました。
カンファの性質上又聞きになってしまうのですが、著者はこの方
目を通した限り、経歴もレポート内容も妥当かと。
以下に和訳と所見を。


・There are still a lot of Schema markup types that Google uses to understand and interpret your site and data, but does not include them in the SERPs.
・Googleは様々なスキーママークアップをサイトやデータの理解・解釈に使用しているが、SERPにはそれらを含まない。

後半は”マークアップされているか否かは「ランキング要素としては」使っていない”という意図かと。
あくまでもマークアップはGoogleに説明するための手段。


・If Google cannot trust your site completely then it is unlikely to use your Rich Snippets in the SERPs.
・Googleが君のサイトを信用できないと判断したなら、リッチスニペットはSERPに反映されないだろう。

いかがわしいことをしてるのに、リッチスニペットで糊塗してSEOできた!とか言ってもダメですよ。


・When showing brand names and page titles, Google always tries to get it right but inevitably the system can get it wrong. 
“Send any issues with examples of search queries that produce the wrong result direct to me!”
・ぐぐるさんも正しいブランド名やページタイトルを見せようとがんばってるけど、間違えることもある。
むーさん「そんなクエリがあったら、俺に直接教えてくれ!」

けっこうタイトル絡みの質問とかフォーラムで見かけますよね。
どんどん投げつけてあげましょう。


・The publisher markup tester does sometimes wrongly show the company logo where an author photo would appear with authorship; this is a bug and publisher logos do not show in SERPs.
・パブリッシャーマークアップテスター(WMT内の構造化データテストツールのこと?)で企業ロゴの代わりにオーサーシップで紐づけられた著者の写真が出ることがある。
バグです。その場合SERPにも企業ロゴ出ません。

なんとかしてくださいむーさん。


・Facebook is not used at all for Google rankings.
・FacebookはGoogleランキングに使ってないからね。

知ってる。でも意外と誤解してる人多いですよね。


・Authorship is an important indicator of authority, strong authors with a history of creating strong content are likely to be more trusted.
・オーサーシップはオーソリティを示す重要な指標。強いコンテンツを作り続けてきた強い著者ほど、信頼されるだろう。

オーサーランクには触れてないあたり、言葉選んでるなと。
どのみちオーサーシップ対応は重要ですよ。


・Extension of Webmaster Tools search query data is still going to be extended but it’s in the pipeline. They are also working on an API to extract search query data directly in the future.
・WMTの検索クエリ機能の拡張は進むだろうけど、まだまだ計画中。
直接検索クエリを抽出できるAPIも進行中。

最近クエリ情報の取り扱いに厳しい気がするぐぐるさんの、謎のやさしさ。鬼の目にも涙?


・International hreflang markup is essential for international websites if the wrong site is showing in SERPs. This is he best way to help Google understand international sites.
・多言語対応してるページで、SERPに間違った言語のサイトが表示されてる場合はhreflang使ってね。

はい。


・For canonical tags content should be identical, not similar (excluding dynamic content or ads, etc.)
canonicalタグの使いどころ:
使っていい場合:1.全く同一のコンテンツを持つページ 2.ほぼ同一内容の「動的生成コンテンツ・広告等」
使っちゃダメ;「動的生成コンテンツ・広告等」以外で、ほぼ同一内容だけど、ちょっと違うコンテンツを持つページ。

なんでもカノニカル入れればいいってもんじゃないですよ。
ほぼ同一内容だけどちょっと違うコンテンツのページについて、「動的生成コンテンツ・広告等」とそれ以外で扱いが違うのがキモ。

あと、出典を失念してしまったのですが、どこか別のサイトでむーさんが語っていたとして取り上げられていた発言。

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What's Google doing about domain crowding? They're working on it, need real examples - so send them to John Mueller
・Q:ドメインクラウディング対策どうなってるの?
A:頑張ってます。実例欲しいんでむーさんに送って下さい。

がんばれむーさん!


著者:内田 榮四郎 @http://allforallinternetusers.blogspot.jp/ twitter: https://twitter.com/UchidaEishirou

2014年5月12日月曜日

マットカッツ氏の”Will backlinks lose their importance in ranking?”について雑感

リンクの価値が薄れていくよ!という先日のマット氏動画
世間での取り上げられ方見てて、ちょっと気になった点があったのでつらつらと。

1・バックリンクの今後の価値について。

リンクが今すぐに死ぬわけでもないし、今後完全に消える可能性も薄いかと。
マットさん自身「未公開のリンク抜きバージョンアルゴリズムもあるけど、ダメダメ」って言ってますし。

動画中でリンクに言及してる箇所は以下の通り。

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Well, I think backlinks still have many, many years left in them.
僕は、バックリンクにはまだまだ長い寿命が残されていると思う。

(その後ユーザーはリンクよりもコンテンツを重視することに触れて)
So I think over time, backlinks will become a little less important.
だから、リンクは今後徐々に重要性を失っていくだろう。

 And so I think as we get better at understanding who wrote something, and what the real meaning of that content is, inevitably over time, there will be a little less emphasis on links.
僕は、Googleが「誰が何を書いたか」「コンテンツの本当の意義」を把握できるようになるにつれ、
リンクの重要性は徐々に減少するだろうと思う。

But I would expect that for the next few years, we will continue to use links in order to assess the basic reputation of pages and of sites.
だが今後数年は、Googleはウェブページ・ウェブサイトの基礎的な評判を評価するために、
リンクを利用し続けるだろう。

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リンクは評価基準の一つとして今後も使い続けるだろうけど、
他の要素に対するGoogleの理解が進めば相対的な重要さは低くなっていくよね、というお話。
あくまでも「今までどおりのリンク偏重では徐々につらくなるよ!」と思っておくのがよいかと。


・対話型検索の説明について

ちょっと気になった点があります。

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And in order to understand what someone is saying, like how tall is Justin Bieber, and then when was he born, to be able to know what that's referring to.
"He" is referring to Justin Bieber.
「Justin Bieberの身長は?彼の生年月日は?」といった人間の話し言葉を理解するには、
「彼の生年月日は」の“彼=Justin Bieber”であることを理解しないといけない。

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"He" is referring to Justin Bieber.  を「彼(質問者)はJustin Bieberについて語っている」
みたいに訳しているのを見かけたのですが、上記訳のほうがすんなりいく気がします。


著者:内田 榮四郎 @http://allforallinternetusers.blogspot.jp/ twitter: https://twitter.com/UchidaEishirou

2014年5月6日火曜日

マットカッツ氏、今後のバックリンク評価とオーサーランク・ハミングバードについて言及

今朝のマットさん動画
SMXウェストでの発言をまとめた感じだけど、今後のGoogleの方針が見て取れるので必見かと。

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Q::
バックリンクって今後重要じゃなくなっていくの?

A:
そうなっていくと思うよ。
バックリンクはサイトの評判を測定する要素として使ってきたけど、
今後著者に関する情報が充実すれば重要性は落ちていく。
また今後Googleはキーワードではなく、自然言語での検索に取り組んでいく。

でもあと数年は、バックリンクも使っていくんじゃないかな。
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ウェブサイトの外部からの評判を測るのに、バックリンクの数と質が役立つのはご存知の通り。
そして、自演やスパム行為がしやすいのもご存知の通り。
Googleとウェブマスターが不毛な戦いを強いられているのもご存知の通り。

俗に言うオーサーランクが確立すれば、よりチートしにくい評価基準になります。
そうすればバックリンクの重要性は逆に落ちますよ、というお話。
期待したいところですね。

さらっとハミングバードに触れてるところが素敵なマットさん。
キーワードを過度に意識した記事作成とかリンク設置とか積極的にころころするよ!という静かな意思を感じる。




著者:内田 榮四郎 @http://allforallinternetusers.blogspot.jp/ twitter: https://twitter.com/UchidaEishirou   

2014年5月4日日曜日

Google Nowがいろいろできるように

本日のニュースはこちら

Google Nowがいろいろと高機能に
車止めたところを記憶してくれる・回線切れても情報残る・建物内部マップ対応とかは便利そう。
だけど最後の一つ、商品検索リマインド機能が引っ掛かる。
確かに役に立つのだけど、微妙にうざそう。

例えば私が愛飲してる「大五郎」で検索したとしましょう。
その後表を歩いてると、大五郎を売ってる店に近づくたびに「○○円で売ってるよ!」という素敵なお知らせが!
…うざい
ユーザー側でオンオフは選択できるみたいだけど。

今週は一番印象に残ったのがこの動画。まっとさんかわいい(棒 平和な一週間でした.
あと連休のお供にぜひ皆さんにお勧めしたいのがこちら
なにこの面白い…






著者:内田 榮四郎 @http://allforallinternetusers.blogspot.jp/ twitter: https://twitter.com/UchidaEishirou