2015年2月24日火曜日

「望ましくないソフトウェア」に対してぐぐる先生が動いた

珍しく検索に関する重大変更がWebmaster Central以外で発表。

ネット長く使ってると、なんじゃこりゃってプログラムが気づかない内に入ってることとかあるじゃないですか。
どれとは言わんけどBabyl○nとかJw○rdとか。

あの手のユーザーの目を盗んでインストールされたり挙動不審な動作したり情報送信したりするソフトを、ぐぐる先生はまとめて「望ましくないソフトウェア」として定義しています。

そうしたソフトを配布するサイトに対して、ぐぐる先生が本気を出しました。
それが今朝のこちらの発表。
「望ましくないソフトウェアからの更なる保護」と題して、以下の対策を行うとしています。

①Google Chrome
今までは「望ましくないソフトウェア」のダウンロード前に警告を出してました。
今後はさらに、そうしたサイトを訪問する前に以下の警告画面を表示します。
mp2xy337QU.jpg
「この先のサイトには、有害なプログラムが含まれています」
って感じ。・・・トラフィック根絶やしにする気だこれ!

②Google広告全般
こちらは昨年末ごろには対応済み。
「望ましくないソフトウェア」配布サイトに誘導する広告を無効化します。
・・・こちらも根絶やし系の対策。

そして気になるのが
③Google検索
「これからGoogle検索はその手の騙しサイトを検出するシグナルを組み込む。
この変更により、Google検索結果からの流入機会が減少する。」
順位にするのかSERP表示に影響するのか、あるいはその両方か。まったく別の手法か。
どんな仕組みで減らすのかはまだ不明ですが、上記二つの対策見ると大胆な手を打ってくれるんじゃないかと期待。

記事の最後には以下の記載があります。
「サイト所有者の皆さんには、ウェブマスターツールへの登録をお勧めいたします。
登録するとGoogleがサイト上に"望ましくないソフトウェア"を発見した時に通知を受け取ることができ、また解決法をお伝えいたします。」
・・・手動対策という言葉が頭をよぎるのは気のせいでしょうか('A`)

さすがにまっとうなサイトで強制インストールさせるような構成のとことか死に絶えたと思うのですが、バンドル・アンインストール・システム周りの挙動とかは引っかかるところ結構あるかも。
上で示した「望ましくないソフトウェアのポリシー」読んで対処して、後は祈りましょう。
Babyl○nとかJw○rdとかのご冥福を。
あと、ぐぐる先生がまた誤表示とかいうお茶目をしてくれないように。

2015年2月22日日曜日

「ハッキングされた」と誤認識された場合の対応+最近のオフィスアワーから

まずは一点ご注意から。
先週くらいからハッキングされてないサイトに「このサイトは第三者にハッキングされている云々」てなメッセージがGoogle側のミスで表示されることがあるようです。
お心当たりの方はこのフォームで報告を
…って全部英語なので使い方のご案内を。

ここ読んだりここに投稿したりしてハッキングの被害を受けてないことを確認。
②下の画像参考にチェック一つ入れてURLとクエリ入れて
③送信

①の確認はしてくださいね。
むーさんが「報告されたサイトに本当にハッキングされてるサイトが混じってる('A`)」ってしょんぼりしてたので。


あとは先週のオフィスアワーから幾つか気になったところを。
サムネがチェケラなむーさんが今回もお相手くださいます。

■サイト構成やらhreflangやら

('A`)
SEO上サブディレクトリ>サブドメイン」って意見があるけどどう?
( ´∀`)
Google的にはどっちもおんなじなんで、都合に合わせてサブドメ・サブディレ・別ドメとかお好きなように。


('A`)
いっぱいccTLD持ってて、それぞれ別々の国向けに使ってるんだけどリンクで結びつけたほうが関係性伝わる?
( ´∀`)
まずはhreflangね。リンクはそのあと。
リンクで結ぶ場合は
①それぞれのページ上でリンク張り合う
②どっかに国選択ページを一個用意して、そこからそれぞれのページにリンク
って方法があるけど、①の方がほんの少し関係性が伝わりやすいかも。



('A`)
アメリカ・イギリス等々、英語の国向けに単一サイト・gTLDでサイトやってる。
国別にページ分けてhreflangしたほうがいい?
( ´∀`)
分けてもいいけど、分けなくてもいいよ。
どっかの国にしか通用しないみたいなコンテンツがあるなら分けたほうがいい。
そういう理由なしに分けることだけを目的にしてなんかするとか止めようね。
米英語ページと英英語ページを分けるとか、ドルとポンドで分けるとか。
分けると管理も大変だし、ミスも多くなるしね。



('A`)
gTLDで一つの国を対象にしたサイトを運営してるけど、ジオターゲティングしたほうがいい?
( ´∀`)
基本しないでいいよ。こっちでうまいこと処理するから。
ドメイン移転した時とか、googleの検出待たないで済むからやっとくといいかも。
==========================================

主に自分用メモとして。
①はRandさんのこれあたりでしょうか。
過去の経緯を考えると、純粋にSEOだけ意識するならサブディレにしといたほうが無難かと思います。おまじない程度には。
でも本当におまじない程度なんで、現実の施策に落とすならむーさんもお勧めするとおり自分の都合に合わせてご随意に、ってところでしょうか。一から作る時か、よほどおぜぜの処理に困ってる時以外は変える必要ないんじゃないかな?
②では方法①が若干有利とのことですが、国別ページは転送するために必要なんで実際には両方用意することがほとんどかと。
③とか④とかの回答を見ると、むーさんは質問者の背後にある事情や質問者に必要かもしれない情報を想定した上で回答しているのがすごいなと思います。

■画像のメタデータ消す?
('A`)
画像のメタデータ消したら画像検索順位に影響する?
( ´∀`)
必ず影響するってことはないよ。いろいろ他の情報見てるし。
なんで削除するもしないもお好きなように。削除してもたいしてファイル小さくならんし、検索にもほとんど影響しないし。
==========================================
よっぽど乗せちゃいけない情報以外は無理して消す必要なしと。
画像周りでは以前むーさんが言ってたメタデータの適正記載や画像掲載ページの情報記載なんかも大事。

■ぺんぺんの仕組み
('A`)
ペンギンでの順位低下から回復するのってアップデート一回で済む?何回もかかることもある?
( ´∀`)
リンクデータ処理→アップデート→効果発揮
なんでぐぐるさんからすると「一回のアップデートで十分」
みんなから見ると「何回もアップデートを待たないと回復しないことがある」ってことになる。
対策後にアップデートがあっても、データの処理がおっついてないことあるから。

('A`)
うちのサイトペンギン食らってるけど、ブログ部分だけ順位がいいの。
ペンギンがサイトの一部だけを狙い撃ちすることとかある?
( ´∀`)
原則的にはサイト全体で同じ効果を出すよぺんぺん。
君ん所の場合、ブログもペンギンでマイナスくらいつつ、他のシグナルでそれ以上のプラスを取ってるんじゃないかな?
==========================================
みんな大好きぺんぺん。
特に目新しいことは言ってないのだけど、知っておくと対応を誤らないで済むかも。

■ツールバーPageRankのせつないお話
('A`)
ツールバーPageRankの更新いつ?
( ´∀`)
もうないんじゃないかな。
最後にアップデートした時も「(ツールバーPageRankと関係ない)問題があったから修正して、スクリプト走らせよう。…そういえばこのスクリプト動かすとツールバーPageRankアップデートされるよね
てなわけで更新したけど誰も気づかなかったしね。
(2月10日)

('A`)
確認したいのだけど、もうSEO上ではツールバーPageRankとか無視していいの?
ずっと更新されてないし今後も更新されないだろうから、そんなものよりコンテンツの質・WMTのクエリ情報・CTRとか気にしておいたほうがいい?
( ´∀`)
その通り。(2月13日)
==========================================
前々からかなり更新してないし更新予定もないよ、と度々言ってたツールバーPageRank。
完全にいらない子扱いされててなんかせつない…

2015年2月11日水曜日

JavaScript使った面白い実験

面白いことを考える人もいるもので。

去年5月の「Googleは最近JavaScriptが有効な普通のブラウザっぽい感じでインデックスしてるよ」というこの記事

これを見て、シモさんは考えた。
「JSでウェブページにmeta description埋め込んでも、Googleが認識してくれるの?」
GoogleのGaryさんもやってみなよ!ってことなのでいろいろ試してみた。

方法はシンプル。
「この記事ではJSを無効にしたブラウザからの訪問数を知るのに役立つ情報をお届けします」ってmeta description埋め込むタグ書いて、タグマネージャでテストページだけに配信されるように設定。
あとはテストページ作ってはインデックスさせて、スニペットに埋め込んだmeta descriptionが反映されれば成功。

テストページ①
タイトルが「テストページ」で、中身が空。
結果…×

検索チームの人に
「JSをレンダリングする前にインデックスすることもあるんで、大きな更新を入れて再クロールさせたら」
と言われたので、文章いっぱい+画像を追加
結果…×

テストページ②
meta descriptionの内容にもあってて、記事の内容もしっかり役立ついい記事をテストページに使用。
結果…×

検索チームの人に聞いたら
「JavaScriptが重すぎる場合、クローラがJavaScript版をレンダリングしないと決断することがある」
とのこと。

テストページ③
ならば軽くしてやんよ、ということで作ったページがこんな感じの。コンテンツ+CTA一つだけ。


・・・内容についてはシモさんも「何も言わないで」とのことなのでそっとしておいてあげて。
そしてなぜかこのページで成功。スニペットの中身とコンテンツあってませんよぐぐるさん。

まだどういった基準でJS反映させるのかのさじ加減がわからない点はできないけど、将来的にはタグマネでメタタグ管理できるんじゃないか、というのがシモさんの結論。頭いい人は着眼点がいいなーと。

私が気になったのはぐぐるぼっと君のJS実行基準。
「JSをレンダリングする前にインデックスすることもあるんで、大きな更新を入れて再クロールさせたら」
「JavaScriptが重すぎる場合、クローラがJavaScript版をレンダリングしないと決断することがある」
ここらへん。

JSのレンダリング状況はFetch使って確認して中身を調整とかはしてたのだけど、状況によってはJS自体の軽量化も考えないといけないのかなーと。
まああまり凝りすぎて重くしても独りよがりで、UX悪化してることもあったりするんでいいことなのかな…と積極的に考えようと思います。

2015年2月7日土曜日

スターバックスアップデートって何?という方に

あんさー:身内ノリのジョーク

昨日の記事でちょっと触れた最近の変動。
>あと、ここ数日の大変動について、ぐぐる先生からバリーさんにお返事が。
>「いつもどおりにいろいろ弄ってはいるけれど、特に"アップデート"としてお伝えすることはないよ」
>「ペンギンとかパンダには関係ないよ」
>だそうな。
てやつ。

Algorooさんがこれにスターバックスアップデートとか命名してて、なんじゃそりゃという方もいらっしゃるでしょう。
以下の経緯で付いた冗談みたいな名前なんで、とりあえず無視しておくといいと思うの。

話の出所はここ
SEOやってる人たちが2月5日の変動についてワイワイしてます。
Aさん 「SerpmetricsとかAlgorooとか大荒れだね」
Bさん 「チェックしてみたけど、パンダ系のサイトは動いてないみたい」
Cさん 「動いてるやつを見つけたよ!・・・俺がスタバに向かって動いてる :-)」
Bさん 「:-) じゃあスターバックスアップデートって呼ぼうかw」
Dejanさん(Algorooの中の人) 「採用w」

ってな身内ノリで言ってるだけなんで、あまり本気にしないであげてください。
バリーさんへのお返事にもあるように、「特に"アップデート"としてお伝えすることはない」らしいですし。

2015年2月5日木曜日

【追記】ついったからぐぐる先生へのデータ提供再開!+最近の謎変動

ついったさんのQ4発表で公式声明
「サードパーティへのデータ提供によるマネタイズに取り組んでおり、その一環としてGoogleとの合意に達した。詳細については現時点でお伝えできることはないが、(昨年の実験から)Googleによって非ログインユーザーの増加が見込まれるため、前回とは違った形での考え方をしている。」
単にデータ提供して対価取るだけじゃなく、ぐぐる先生からのトラフィックをついったさん自身の発展も繋げようという点を積極的に意識していくのでしょうね。
なにはともあれめでたしめでたし。

あと、ここ数日の大変動について、ぐぐる先生からバリーさんにお返事が。
「いつもどおりにいろいろ弄ってはいるけれど、特に"アップデート"としてお伝えすることはないよ」
「ペンギンとかパンダには関係ないよ」
だそうな。

==============================追記ここまで==============================


Bloombergの「ついったからぐぐる先生へのデータ提供再開?」って記事。
現時点では謎の消息筋複数人からの非公式情報ですが、今までの流れをおさらいするとありそうだなーと。

~~ぐぐるさんとついったさんのなれそめ~~

2009年に先生にツイートデータを提供開始したついったさん。
ぐぐるさんも大喜びで、正直邪魔臭かったリアルタイム検索とか、ランキング要素に利用とか仲良くしてた時代もあった。
でも2011年にいろいろあってお別れ

そんな感じでギクシャクしてた二人の関係が、2014年になって好転。
きっかけはついったさんのある実験。
人気のあるハッシュタグ50000個をウェブページ化してみたところ、一年間でついったさんにログインしていないユーザー(≒新規ユーザー)が750万人/月→7500万人/月に!
全部が全部ぐぐるさんからの自然検索トラフィックでは無いにせよ、SEOって大切だねーとついったさんのCFOもデレてました。
そして今日の謎の消息筋による発表と。まだ二人ともツンツンしてて、公式コメントは出てません。

もし実現したとして、気になるのは邪魔臭かったリアルタイム検索復活('A`)せめてAppIndexみたいに対応アプリがあるときだけ表示とかそういうオプトイン的な配慮をですね('A`)
ソーシャルシグナルのランキング要素利用復活。
昔は自然検索・ニュース検索などのランキング要素に利用してたけど、2014年1月にはマット先生が「データを即座に正確に取れないから、ランキングには使ってないよ!」って言ってました。
その後もオフィスアワーでちょくちょく聞かれてはむーさんが「使ってないよ( ´∀`)小細工しやすい要素だしね」って笑顔で回答してます。
何度おなじ質問されても笑顔のむーさんは仏だと思う。

今回の話が実現すればマット先生が言及してた懸念点は解消されるわけです。
元Googleのペドロさんが言ってるように、データを流し込む仕組み自体は昔のがあるんだから短期間でアップデートできそうですし。
あとはスパム対策できればランキング要素に採用しない理由は無いと思います。
Bloombergの記事で「既に両社のエンジニアが着手」ってのはスパム対策の比重高そうだなーと妄想したり。

明日の朝には一つ動きがありそうなので楽しみ。面白いことになったら更新します。