2016年4月10日日曜日

いんたーねっつのきせき

Yahoo!知恵袋で、なぜか4月4日の夜に株式会社DYM祭りが起きていたという話を目にしました。
確認してみると、たしかに盛り上がってますね。

株式会社DYMと言えばすごい相談役を置いていて150パーセントも成長して新規事業にも意欲的第二のリクルートとまで言われている素晴らしい会社です。
いままで寡聞にして株式会社DYMのことを知らなかったので、上記はすべてYahoo!知恵袋様に学ばせていただきました。


「これって自演なんじゃ…」と疑う声もあるようですが、国内No.1のクライアント社数&対策キーワード数を誇るSEO事業を抱える株式会社DYMともあろうものが、そんな稚拙な風評対策をするはずがありません。

では一体何が起きているのでしょう。
祭り中に投稿された質問の質問者・回答者などを整理し…


リンクグラフにしてみました。



青が質問者、オレンジが回答者。○の大きさは質問・回答数にだいたい比例して、〇を結ぶ線は誰が誰に回答したかを示しています。知恵袋みたいな多人数型フォーラムにしてはなかなか珍しいことがいろいろ起きていますので、ちょっと紹介。

① 質問者

この人この人で、質問の9割以上を投稿されています。
よっぽどDYMに興味があるのでしょうね

お二方は質問の仕方もとても似ていて、「株式会社DYMって○○ですか?」「株式会社DYMの○○ってどうですか?」のように、対策キーワード聞きたいことがとても明確です。こうした投稿の書き方は人によってばらつくことが多いのですが、愛のなせるわざですね。

お二方ほど質問回数が多くはないのですが、この方もいろいろと共通する特徴があります。
今後は3名まとめて三本桜と呼びます。これがとてもきれいだったので。他意はありませんよ?

② 回答者

リンクグラフで比較的大きなオレンジの方々はたいへん熱心な回答者なのですが、以下のような共通する特徴があります。

・三本桜全員の質問に回答する
これだけ質問数があると普通は「どれか一つの質問にしか回答しない人」が結構いるものです。
しかしそこはさすがの三本桜。なぜか常にほぼ同じメンバーが回答してくれます。
三本桜の質問ほぼ全部に回答している猛者も     いらっしゃいます。

ここまでのカバー率だと「DYMで知恵袋内を検索して、丁寧に回答してあげたのかな?」と思ったのですが、そうでもなさそうです。お祭りの真っ最中に三本桜以外の人が質問した唯一の投稿がありますが、残念ながら0レスで沈んでいます。どうしてみんなそろって見逃しちゃったのかな?すごい相談役を置いていて150パーセントも成長して新規事業にも意欲的第二のリクルートとまで言われていることとかを教えてあげればいいのに…

きっと三本桜の方々には、特定の方々を強烈に引き付ける魅力があるのでしょうね。
マーケティングの端くれにかかわるものとして、見習いたいものですね。

・文体がそっくり
いらんところでビックリマーク使うのが皆さん大好き。若々しい。
「普通に雑談みたいな感じらしいです!」
「多分探しています!日本中で足りていないので!」
「エンジニアがいらない会社はこの世にないと思います!」
全部別の人の発言です。!なくてもいいかなーと思ってしまうのはきっと私が年寄りだから。

あと語尾にwwとか?を使うのもお好き。知恵袋の文化なのかな?

・DYM関連の質問だけのためにYahoo!知恵袋参加
プロフィールを見ると、2016年4月初めに知恵袋に参加して三本桜の質問だけに答える、という方がとても多いです。質問者の方も同様の行動パターン。
愛されてますね株式会社DYM!(文体模写)

・DYMにとてもやさしい
お祭りのちょっと前に立ったこのスレッドにも、お祭り以降に三本桜スレッドの常連さんがなだれ込んでいます。4/5以降の投稿4件全部。
冗談で場を和ませようとしているvisionなんちゃらさん以外は、皆さん「世間ももうちょっと寛容になっていいんじゃない」といった優しみ。大人だなあ…

③ 結論

こうしたデータを虚心坦懐に見つめることで、祭りの真実が見えてきます。
言わなくてもお分かりかと思いますが、簡単に整理するとこんなところです。

偶然三本桜がほぼ同時に”Yahoo!”知恵袋でDYMのことを聞いてみようと思い立つ

偶然三本桜がほぼ同時にYahoo!知恵袋を初利用、質問を連投

偶然DYMを愛する回答者たちもYahoo!知恵袋に参加、漏らさず回答


ここだけしょんぼり

一言でまとめると「DYMへの自然な愛が起こした奇跡」ですね。
風評対策と称した虚偽の情報や恣意的な情報操作も多いいんたーねっつですが、まだまだすてたものではありませんね。lol

2016年4月9日土曜日

むーさんのURL転送設定解説

むーさんが301・302とかmeta refreshとかの転送全般を、Googleさんをはじめとした検索エンジンがどう処理するかをわかりやすくまとめてくれました。


○要点:

■転送はあくまでも「正規URLを選ぶヒントの一つ」

他の正規化シグナルとの矛盾は避けましょう。
「301転送してるのにインデックスされるURLがおかしい!」→Canonicalが矛盾してましたとか割とありがちですよね。

■転送方法

  • できれば301・302かJS転送使いましょう。
  • JS転送の場合、URL正規化も忘れずに。L
  • meta refreshは一応使ってもいいけど…くらい。


以下全訳。

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各種転送のガイドライン


いろいろな転送方法がありますが、それぞれの違いを理解しましょう。それぞれの使いどころもわかるし、間違って実装していることを見つけられるようにもなります。Googleは皆さんが間違って実装していても、結構うまく処理するので安心してね :)

転送は基本的に「転送元ページ」から「転送先ページ」に向けて行います。以下では転送元ページをR、転送先ページをSと呼びます。RとSはHTMLページだけじゃなくて、https://example.com/filename.aspみたいな拡張子のページなこともあります。以下の説明は、そうした様々なURLの大半にあてはまります。
写真
転送とは簡単に言うと「ユーザーがRにアクセスしたら、”このページのコンテンツはSにあるよ”と教えてあげて、ブラウザにもSのコンテンツが表示される」というだけです。そんな簡単なことに、なんでいろいろなタイプがあるのでしょう?それぞれの意味を確認してみましょう。

① サーバ―側での転送

サーバー側で転送するため、ユーザーがR側のコンテンツを見ることはありません。

■301転送(恒久的な転送)

サーバーが「永遠に転送を行います。中止したり、転送先が変わることはありません。」と言っているパターン。将来的にはSを利用してください、キャッシュもSにしてくださいと言っています。

Googleをはじめとした検索エンジンは大抵”S”をインデックスして、各種シグナルもRからSに移転させます。サイト移転・サイト改装・HTTPS化などでURLが永遠に切り替わる場合や、「まだ最終的なURLをどうするか決めていないけど、決まるまではこのURLに転送する」という場合にはおすすめです。

■302転送(一時的な転送)

「一時的」という通り、永遠にSに引っ越すわけではないということです。将来的にURLを元に戻したり、ユーザー・デバイス・ユーザーの所在地などに応じて転送を行う場合に使います。キャッシュはできません。

検索エンジンは大抵”R”をインデックスします。常に”S”に転送するつもりがあるのか判断できないためです。ルートURLから下層URLへの転送(例:example.com→example.com/aaa/bbb.php)や、国・デバイス・言語設定などのユーザー属性に応じて転送する場合に使いましょう。


② クライアント側での転送

サーバーはR/S両方のコンテンツを返しますが、ブラウザ側で転送を認識します。

■JavaScript転送

サーバー側での転送ができない場合、次善策としてJavaScriptを使いましょう :)
また、サイトがJavaScriptフレームワークを使っている場合、JavaScript転送以外の方法がないこともあるでしょう。

キャッシュはサーバーの設定に応じて変化します。検索エンジンは「RとSのどちらをインデックスしたらいいのかな?」と頭をひねることになります。シグナルは検索エンジンが正規URLだと判断したほうに帰属します。


■meta refresh転送

JavaScript転送の一種ですが、推奨はしません。
使ってる人もいるので、Googleがサポートを打ち切ることはないと思うけど他の方法を使ったほうがいいよ。

■307転送

「これってサーバ側転送じゃないの?」と思った人もいるよね。でも、実際にはブラウザ側で転送しているんです。例えば「HTTPS化して、HTTP→HTTPSの301を設定して、HSTSも有効にしたサイト」に対して、ブラウザでHTTP版にアクセスした場合。ブラウザはHTTPS版にアクセスするけれど、307転送として記録します。この場合、307っていうのは嘘 :)

○FAQ

■PageRankの処理は?

インデックスされたほうのバージョンに帰属します。どの転送方法を使った場合でも同じ。


■303とか304.5とかの処理は?

使う理由があるなら使っていいよ。
その場合、Google側で正規URLをどちらにするか決めることになる。「こちらをGoogleにインデックスしてほしい」という場合は、Canonicalとかの他の正規化処理も忘れずにね。


■転送数の上限は?

「RからSまでの間の転送」、つまり転送チェーンのことなら、Googleは5回までなら認識する。でも、できるだけ少なくしてね。
「1ウェブサイトあたり何件」という意味なら、上限はないです。

■RankBrainは転送をどう処理する?

RankBrainとは無関係です。


○ 最後に

ウェブページがすべて完全な設定を使っているわけではないので、検索エンジンもそれをうまく処理しないといけません。恒久的転送なのに、一時的転送の設定を利用しているサイトもありますし、逆のパターンもあります。だから、転送も検索エンジンからすると正しいURLを選び出す(=URLの正規化)のためのシグナルの一つにすぎません。

簡単に言うと、301と302の場合
301:原則的にはSをインデックス、転送をキャッシュする
302:原則的にはRをインデックス、転送をキャッシュしない

以上の点を理解して、適切な転送方法を選んでください。
わかりにくいところがあったら言ってね :)

URLの正規化についてより詳しく知りたい場合はこちらも。
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以上。

正規URLを選ぶヒントとしては転送・canonicalタグなどのシグナル全般も使っているし、HTTPステータスコードについては出している期間も使っています。
「ずーっと302転送してるけど、これってもう元に戻す気ないよね。これからは転送先をインデックスするね」とか
「503(一時的に利用不能)がずーっと出てるけど、これって実質404だよね。そのうちインデックスから消すね」とか。出しっぱなしに注意。