長かったこの企画もとりあえずひと段落。
前回までの流れはこちら。
前回までの流れはこちら。
Part 3: Needs Met Rating Guideline… 87
13.0 Rating Using the Needs Met Scale… 87
ようやく評価基準その2 「Needs Met」のお話。
Needs Metの評価基準を一言でいうと以下の通り。
「Need Met評価にあたっては、モバイルユーザーの観点から、検索結果がどのくらい役に立ち、満足できるかを判断すること」…デスクト(ry
評価軸は大きく分けて5段階。
==========================
① Fully Meets…
大半のユーザーがこの結果だけで満足。他の結果とかいらない。
特定のクエリと検索結果にしか適用できない。
② Highly Meets…
大半のユーザーにとって、とても役に立つ。
一部のユーザーには他の検索結果も必要かも。
③ Moderately Meets…
多くのユーザに取って、そこそこ役に立つし、一部のユーザーにはとても役に立つ。
他の検索結果も必要かも。
④ Slightly Meets…
モバイルユーザーの一部には、そこそこ役に立つかも。
”一応クエリに関係ある検索結果だけど、今一つだな…”といったもの。
大半のユーザーには他の検索結果が必要。
⑤Fails to Meet
ユーザーにとって全く不要。
全ユーザーが他の結果を必要とする状態。
==========================
13.1 Rating Result Blocks: Block Content and Landing Pages… 88
12.8で取り上げた各種のResult Block全部が評価対象になる。以上。
13.2 Fully Meets (FullyM… 90
満点。
「この情報だけあれば十分、ほかの情報は不要かも」ってぐらいじゃないとダメな特別評価。
「この情報だけあれば十分、ほかの情報は不要かも」ってぐらいじゃないとダメな特別評価。
Fully Meetsの定義は以下の通り。全部満たさないとだめ。
① ユーザーの意図がとても明確。
回答が1つに絞り込めるレベルでないとだめ。
「バラク・オバマ」は一見明確だけど、公式サイトに行きたいのか活動履歴を知りたいのかはっきりしないからFullyMに該当するRBは無し。
② そのResult Blockが、ユーザーの需要を「最低限の手間で」満たすことができる
③ ほぼすべてのユーザーに対して、「その他の検索結果は不要」というくらいに需要を満たしている。
相当厳しいので、クエリ・サイトによってはこれが取れないこともある。
「このクエリで1位は無理じゃないかな」という見極めに使おう。
「このクエリで1位は無理じゃないかな」という見極めに使おう。
Fully Meetsが発生しやすいのはこんなパターン。
① ユーザーが特定のサイト・ページに行きたがっていて、Result Blockがそのページ・サイト。
「Amazon」「Yahoo.c0m」とか。
やふー.c0mは原文ママ。誤字とかも考慮してます。
② デバイス上で何かしたくて、それに合ったDARB。
「Facebookを起動」「午前5時に目覚まし」とか。
③ ユーザーが特定の事実を求めていて、その回答を「即座に・完璧に・明らかに」提示している
「イタリアの地図見せて」「スタバの株価」とか。
③の回答でSCRB推しなあたり、ぐっぐるさん対策とても重要。
13.3 Highly Meets (HM) …99
ほぼ満点。
取り上げられてるぐらい例も、「サイト側の品質的にはほぼ問題ないけど、ユーザーの意図が1つに絞り切れないから」という物がほとんど。
大抵のサイトだとメインのKW市場は意図を一つに限定できないクエリだろうから、この評価を狙うことが重要。
13.4 Moderately Meets (MM… 107
ふつー。
大切なのは「低品質」「古すぎて現状に合っていない」「不正確」だとふつー扱いすらしてもらえない点。
無駄に更新する必要はないものの、古すぎて現状と合ってないページはアーカイブに落とすとか更新するとかの鮮度維持策は重要ですね。
13.5 Slightly Meets (SM… 109
ちょっとこれは…。
「低品質」「古すぎて現状に合っていない」「不正確」の他に「クエリに対する合致」がポイント。
クエリの意図に対して広すぎたり狭すぎたりすると不利。
例えば「リンカーンの誕生日」クエリに対して「アメリカ全大統領の誕生日リスト」は広すぎるし、
「バイク」クエリに対して「新宿のバイク屋の営業情報」は狭すぎですよね。全くあってないわけでもないけど。
情報単位の設計とかとても大事。大きいサイトは特に。
13.6 Fails to Meet (FailsM… 112
全くダメ。不要。
ユーザの意図に全くあってないとか、あまりにも「低品質」「古すぎて現状に合っていない」「不正確」とか。
しばらく前に「tripadvisor ヒルトン」で検索してるのに、ヒルトンに関するSCRB(もちろんTripAdvisorは関係ない)が表示されるバグがありましたが、これなんか典型的ですね。…がんばれぐっぐるさん。
以上でNeeds Metの主な評価基準は終わり。
「ユーザーが必要とする、正確で質のいいコンテンツを作る」という当たり前のことを評価するのも結構大変なんです。
14.1 Porn Flag …120
ここからは問題点のフラグ立てについて。
「えっち」「謎言語」「読み込めない」「モバイルで使いにくい」の4点。
まずは「えっち」フラグについて。
画像・リンク・文章・ポップアップ・目立つ広告などに「えっち」なものが入っているとPornフラグが立ちます。
なにが「えっち」で何が違うかはその地域の文化なども考えて判断してね、とのこと。
「目立つ」広告じゃなきゃいいのかという点が気になりますが、どこら辺に閾値があるかわからないので変な広告は出さないに限りますね。
Pornフラグが立つとどうなるのかは次項で。
14.2 Needs Met Rating for Porn Results …121
Pornフラグが立つと、クエリの意図に応じてNeeds Met評価が不利に。
「ポルノを見たくない人にそういったものをお出しするのは、非常にダメだよね」という判断。
① あからさまにえっち系の意図しかないクエリ
「xvideo」「チアリーダー ポルノ」等々、書きすぎるとbloggerさんがお怒りになる感じのクエリ。
こうしたクエリの場合、フラグが立っててもNeeds Met評価に影響なし。
② もしかしたらえっち系かもクエリ
「胸」「女の子 画像」「スパンキング」とか。
スパンキングが代表例として入るあたりにメリケンカルチャーを感じます。
この場合えっち系の意図はMI(少数派解釈)扱いになり、フラグが立ったページはSM評価が関の山。
③ きっと違うよクエリ
「おもちゃ」「ラクダの背の高さは?」とか。
上の2つはガイドラインに例示されてるクエリ。なんでこれを選んだのかは「大人の○もちゃ」「Camelt○e」で画像検索してみよう。
この場合「検索ユーザーにえっち系の意図は無い」という扱いになり、フラグが立ったページは最低のFM評価。
14.3 Reporting Illegal Images… 122
Rater向け手順であり不要。
14.4 Foreign Language Flag… 123
ユーザー所在地で一般的でない言語の扱いについて。
日本だといきなりタガログ語のページを表示されたりとか。
原則は「現地人に表示して、意味がなさそうならNeeds Met評価は下がる」
例えば「タガログ語の論文」は日本だと普通ならFM評価。
だけどクエリがタガログ語なら内容に応じた評価。そのユーザーはタガログ語わかるだろうから。
「タガログ語の歌の動画」は内容によりけり。歌なので「タガログだがら必ず意味不明」とはならない。
14.5 Didn’t Load Flag …127
読み込めなかったページに立つフラグ。
「マルウェア警告」「証明書についての警告」でもこのフラグが立つ点に注意。セキュリティ大事。
14.6 Hard to Use Flag… 129
モバイルでの利用が実質不可能なページ。
ちなみに評価への影響は不明。怖い。
15.0 The Relationship between E-A-T and Needs Met …130
EATとNeeds Metの関係。
ここから”E-A-T rating”・”E-A-T Slider” という謎ワードが頻出します。
131Pのコメント見た限りPage Quality評価とほぼ同じ視点で評価しているので、用語の統一ができてないだけかも。
Needs Met評価するときにはEATもそれなりに考慮してね!というだけの話。
16.0 Rating Queries with Multiple Interpretations and Intents… 132
特になし。
16.1 Rating Queries with Both Website and Visit-in-Person Intent… 132
「みずほ銀行」「セブンイレブン」みたいなチェーン店系クエリに対して、適切な内容のローカルパックがほぼ最高評価。
サイトによってはつらい判定でしょうね。
17.0 Specificity of Queries and Landing Pages …134
特になし。
18.0 Needs Met Rating and Freshness …141
「新鮮さ」に対する判断。
「古い=悪いってことはないよ。古い情報でも今でも正確なら問題はないよね。」
「でもクエリに応じて”新鮮な情報が必要かどうか”は判断するよ。」
”Windows OS"で今更Meの話をされてもちょっとね、みたいな。
19.0 Misspelled and Mistyped Queries and Results… 143
19.1 Misspelled and Mistyped Queries… 143
誤字脱字について。特に重要な点なし。
大昔に「やっふー もしかして:Yahooで検索しましたか?」みたいなページを量産する手法ありましたね。もう意味ないよね。くらい。
19.2 Name Queries …144
特になし。
19.3 Spelling Suggestion Result Blocks… 144
特になし。
20.0 Non-Fully Meets Results for URL Queries …146
特になし。
21.0 Product Queries: Action (Do) vs. Information (Know) Intent …148
「特に金額高めの商品については、EATのある情報重要だよね」
大事。
22.0 Rating Visit-in-Person Intent Queries …149
来訪目的のクエリについて。
ユーザーの近隣にある物優先なんで、適切なマイビジネス情報は把握させておきましょう。
ローカルパックは上位表示されやすいし。
Part 4: Using the Evaluation Platform …152
23.0 Introduction …152
24.0 Accessing the Evaluation Platform (EP… 152
25.0 Evaluation Platform Screenshot… 152
Rater向けのご案内。不要。
26.0 Needs Met Task Page Screenshot… 153
「タスクのプロパティにはモバイル以外にもウェブ・動画・画像などがある」
Needs Metでモバイルモバイル言ってたので「デスクトップ向け検索はどうなの」と不安になっていましたが、デスクトップはデスクトップで別に評価しているのかも。安心。
26.1 Understanding the User Location on the Task Page… 155
27.0 Notes about Using the Needs Met Rating Interface …156
28.0 Using the “Report a Problem / Release this Task” Button… 156
29.0 Reporting Results with Duplicate Landing Pages… 157
29.1 Pre-Identified Duplicates …157
29.2 Rater-Identified Duplicates… 158
Rater向けのご案内。不要。
===============================
終わった―!
長々とお付き合いいただき多謝。
おまとめも出したので、この話はいったんおしまい。