HTTPSに移行するときのコツです。
ちょっとだけ追記(07/30)
Q7のTTLがmax-ageに記載変更されてたので反映。
Google先生ったら几帳面
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■移行テストについて
Q1:
HTTPSに移行する場合、サイト全体を一度に移行したほうがいい?それとも少しずつのほうがいい?
A:
まずは一部でテストして、検索流入やインデックスへの影響を見たほうがいい。
また、テストでうまくいったからといって、いきなり対象範囲を広げすぎると問題が発生することもあります。
計画は綿密に。
計画は綿密に。
Q2:
テスト期間はどのくらいがいいかな?
A:
数週間くらい。
クロールして、インデックスして、トラフィックへの影響を確認して…という流れなので、そのくらいの時間が必要。
Q3:
テスト中はHTTPS版がインデックスされるのを避けたい(HTTP版をインデックスしてほしい)という場合、リダイレクトとカノニカルどちらで対応したほうがいい?
A:
カノニカル推奨。
リダイレクトしてしまうと、そもそもテストにならない。
■XMLサイトマップについて
Q4:
robots.txt内で、HTTP版のURLを掲載したXMLサイトマップのURLを記載している。
HTTPS版のXMLサイトマップも、robots.txt内に記載しておいたほうがいい?
A:
まず、HTTP版のサイトとHTTPS版のサイトそれぞに、固有のrobots.txtを置くこと。
その上で、HTTPのrobots.txtにはHTTPのXMLサイトマップを、HTTPSのrobots.txtにはHTTPSのXMLサイトマップを記載する。
また、一つのURLが複数のXMLサイトマップに掲載されないように注意しよう。
Q5:
移行テストする場合、テスト用HTTPSページのURLはどのXMLサイトマップに掲載するといい?
A:
テスト用ページだけを掲載した、専用のXMLサイトマップを作るといい。
インデックス状況が正確に把握できるようになる。
Q6:
HTTPS版のrobots.txtについて、上記の点以外で何か注意すべきことはある?
A:
ない。
Q7:
一部のページだけをHTTPSに対応させた。
「対応していないページのHTTPS版からHTTP版にリダイレクトしている」
「対応しているページのHTTP版からHTTPS版にリダイレクトしている」
などの場合、サイトマップにはどのURLを記載するべき?。
A:
① 「HTTPのXMLサイトマップには、HTTPのURL」
② 「HTTPSのXMLサイトマップには、HTTPSのURL」
転送は気にせず、上記2点を守れば大丈夫。
■HSTSについて
Q8:
HSTSヘッダにincludeSubDomainsを設定した場合、影響範囲はどのドメインまで?
A:
たとえばwww.example.comの場合はこうなる。
影響する:
www.example.com
foo.www.example.com
影響しない:
example.com (サブドメインではない)
foo.example.com (www.example.com自体のサブドメインではない)
HSTSを設定してしまうとロールバックが難しくなるので、以下の手順を推奨する。
1.
HTTPS版を公開するが、HSTSは設定しない。
2.
TTL→max-ageを短く設定して、HSTSヘッダの送信を開始する。ユーザーや他クライアントからのトラフィック・広告などの関連要素を測定する。
3.
HSTSのTTL→max-ageを徐々に伸ばす。
ユーザー・検索エンジンに対して、HSTSによる悪影響がないことが確認できたら、ChromeのHSTS preload listに追加することもできる。
■ニュースメディア用
Q9:
現在、サイト全体で単一のGoogleニュースサイトマップを利用している。
サイトの一部でHTTPS移行テストを行うが、その場合どう対処すべき?
A:
GoogleニュースサイトマップにHTTPSページのURLの掲載を開始する場合、以下の手順で。
① Googleニュースチームに「プロトコル変更します」と連絡
② サーチコンソールのHTTPS版プロパティから、HTTPS版ページを掲載したGoogleニュースサイトマップを提出
Q10:
HTTPS対応する場合、Google ニュース パブリッシャー センターで何かするべきことはある?
A:
原則的には何もしなくて大丈夫。
ただしニュースサイトマップを利用する場合はGoogleニュースチームに連絡する。
「サイト内のこのセクションだけHTTPSに代わるけど、他はHTTPのまま」のように、一部セクションしか変更しない点を伝えることもできる。