2015年8月30日日曜日

ファッション系クエリの検索結果数激減

「プラダ 通販」「ブーツ 通販」等のファッション系クエリでGoogle検索結果数が数十件に激減する件。
ざっと見たところ中価格〜高価格帯のファッション系アイテムを扱うスパム・詐欺サイトへの対策フィルタっぽい挙動。
でもちょっと効きすぎな感がします。以下のようなクエリに反応してしまうので。

  • ビッグキーワード…「プラダ 通販」10件・「ブーツ 通販」67件など
  • ミドルキーワード…「ブーツ 販売 大きいサイズ」13件・「シャネル バッグ 新古品」38件など
  • ローカルキーワード…「ブーツ 販売 東京」21件・「トートバッグ 販売 東京」70件など

これじゃ小さいながらも真面目にやってる並行輸入業者・ファッション系小売などはロングテール戦略・ローカル特化戦略すら取れません。検索結果の精度向上もともかく、多様性も大事だと思うのですがどうなんでしょう。
一時的なものであるといいのですが。

○所感

・目的は潰してもきりのない「中価格〜高価格帯のファッション系ブランド商品のスパムサイト・偽サイト」の除外か。しばらく前のオフィスアワーで「この手のスパムは対策しても次から次に湧いてくるんです!」とおっしゃっていたので、抜本的な対策に乗り出したのでしょうか。
・フィルタ自体にも重いのから軽いのまで3パターンあるようで、単語ごとに点数持たせてどれを当てはめるか判定してる様子。
・ちょっと効きすぎてSMBに深刻な影響が出かねない仕様。ローカルキーワードすら根絶やしとかどうかと。
・あと知識系のクエリをフィルタしちゃうのはどうかと「グッチ 歴史」とか

○細かいところ

◇フィルタパターン

パターンA:
検索結果上部の 約○○件中 × ページ目 (△. △△秒)の○○件自体が極端に少ない。(例:「アディダス パーカー」10件)
パターンB: 
検索結果上部の○○件は普通に数十万件表示されるけど、実際には数十件で終わり。
最終ページで「検索結果をすべて表示するには、ここから再検索してください。」をクリックしても数十件〜百数十件しか表示されない。(例:「グッチ 通販」「シャネル 通販」)
パターンC:
○○件は普通に数十万件表示されるけど、実際には数十件で終わり。
最終ページで「検索結果をすべて表示するには、ここから再検索してください。」をクリックすると全件表示。 (例:「Gucci 通販」「しまむら 通販」)

言うまでもなくAが一番重くてCが軽いです。Cは普通の検索結果にもある仕様と判別つきがたいのですが、100件以内に「ここから再検索してください」が表示される場合をCに分類しています。

◇クエリとの関係

以下の系列に属するワードが組み合わさったクエリに適用されることが多い。
・商品分類…財布・ブーツ・革靴・ハンカチ・ネクタイピン・ピアス 等
・購入意図…激安・特価・購入・販売・価格・安売り・通販 等
・ブランド…グッチ・シャネル・プラダ・しまむら・ユニクロ 等

単語ごとにスパムスコア的なものを持たせて、スコアとクエリ全体の意図を見てA〜Cを適用する様子。同じ系列のワードでも、太字にしたものが入るとフィルタがきつくなりがち。
スパムされやすいワードをしっかり判別している感じ。

「ブリーフ」×「激安」「通販」「購入」無反応
「足袋」×「激安」「通販」「購入」無反応
「Tシャツ」×「激安」B・「通販」「購入」無反応
「パンツ」×「激安」B・「通販」「購入」C

「Tシャツ」×「激安」B・「通販」「購入」無反応
「コート」×「激安」「通販」「購入」C
「カシミア コート」×「激安」B・「通販」「購入」C

「バッグ」×「激安」B・「通販」「購入」C
「トートバッグ」×「激安」B・「通販」「購入」C
「シャネルバッグ」×「激安」A・「通販」「購入」B

「しまむら」×「激安」「通販」「購入」C
「ユニクロ」×「激安」B・「通販」「購入」C

◇問題点

① 幅広く効きすぎ
上でも書いたけど関連するキーワードを幅広く薙ぎ払っていく。
SMBの身の丈に合ったロングテールですら勝負できない仕様は健全でないと思います。

  • ビッグキーワード…「プラダ 通販」10件・「ブーツ 通販」67件など
  • ミドルキーワード…「ブーツ 販売 大きいサイズ」13件・「シャネル バッグ 新古品」38件など
  • ローカルキーワード…「ブーツ 販売 東京」21件・「トートバッグ 販売 東京」70件など
  • ローカル×ミドル…「ブーツ 販売 東京 大サイズ」27件


② 情報クエリにも反応
「グッチ 通販」とかの購入系クエリやそこに誘導しかねない「グッチ レビュー」「グッチ おすすめ」とかのクエリで反応するのはまだわかる。
でも「グッチ 歴史」「グッチ デザイン」「グッチ 本社」「財布 種類」(全部B)みたいなクエリに反応しちゃうのはどうかと。

ちなみに「グッチ 祐三」「グッチ レシピ」「グッチ タレント」等には反応しませんでした。エンティティ理解してるえらい! 

◇フィルタが反応しないクエリ 

ファッション系以外で購買層や意図が近そうなクエリ・スパム多いクエリなどで試してもフィルタ反応せず。単体ワードは「激安」「通販」との掛け合わせで確認。
・美容関係
「オーデコロン」「香水」「オーデトワレ」
「化粧品」「クリーム」「口紅」「リップスティック」
・あやしいもの系
「白ロム」「合法ハーブ」「DVD コピー」
・ペイデイローン系
「ローン 比較」「ローン おすすめ」「バイアグラ」「レビトラ」

2015年8月23日日曜日

今週のできごと 

週末にぐっぐるさんまわりで気になるニュースがいろいろ出たので、生存確認かねてまとめ。

① モバイルの有料検索広告枠がちょい増し

クエリによってはモバイル検索で広告が3つ出るように。
こんな感じ。

Above the foldに自然検索結果が出ないという不思議。#ページレイアウトアルゴリズムとは

② スマホ用ぐぐるぼっとUA変更

赤くしたところが変更点。ここら辺の項目を設定に使ってたらちょっと注意。

新しいの:
Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 8_3 like Mac OS X) AppleWebKit/600.1.4 (KHTML, like Gecko) Version/8.0 Mobile/12F70 Safari/600.1.4 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

今までの:
Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 6_0 like Mac OS X) AppleWebKit/536.26 (KHTML, like Gecko) Version/6.0 Mobile/10A5376e Safari/8536.25 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

③ デスクトップ検索結果にもツイートが

デスクトップ検索結果についったアカウントがあると、真下に最新のツイート一覧が出ることが。
モバイルではちょい前に導入されて、デスクトップでも7月から実験してたあれ。
今のところ英語での検索限定だそうで、日本には影響少なそうですが。

試してみました。
「Hillary」…出る




「Leonidas」…出る



「Bennett Commando」…出ない。

惜しい。